散瞳検査の「散瞳」とは目の中の瞳を大きく広げることです。普段みなさんの瞳は暗いところでは大きくなり、明るいところでは小さくなっています。そうして目の中に入る光の量を調整しています。

散瞳前散瞳後 

なぜ眼科の検査の時に瞳を大きくする必要があるかというと、目の奥にある網膜や視神経など重要な組織をよく観察する必要があるからです。私たち眼科医はみなさんの瞳を通して光を目の奥に当てて、目の奥を観察します。その時に覗き穴である瞳が小さいと目の奥が暗くなってしまいよく観察することができなくなってしまします。

最近はOCT(光干渉断層計)によって散瞳しなくても視神経や網膜の形状を詳しく把握できるようになってきていますが、OCTでは見えない部分の異常は今まで通り眼科医が直接診て判断する必要があるため散瞳が重要な検査であることには変わりがありません。

散瞳用の目薬をさしてから瞳が開くまでの間30分前後かかります。散瞳検査を希望される方、または予定している方は朝早めの時間に受付を済ませることをお勧めいたします。

散瞳すると視界が眩しく感じ、ピントも合いにくくなりますので車の運転は危険です。元の見え方に戻るのに個人差がありますが4時間ほどかかりますので、バスや電車で来院されるか、誰か他の人の車に乗せてもらうことをお勧めします。もし自分で運転せざるを得ない場合は朝9時頃に散瞳できればお昼過ぎには車の運転は可能になる(もちろん個人差があるため全員ではありません)ので、朝早い時間に来院されることをお勧めします。