ドライアイという言葉、皆さんも聞いたことはあると思います。しかし、その症状が必ずしも正しく理解されているとは限りません。名前の通り「目が乾く」という症状が最も多く、さらに目が乾くことによって目の表面に傷がついて異物感を感じることもあります。そして意外に思われるかもしれませんが、涙が出るというのもドライアイによく見られる症状です。

昔はドライアイは「涙の分泌『量』が病的に減る状態」とされていました。しかし最近は分泌量は正常であるけれども、涙の質が低下することによって起こる様々な症状もドライアイに含まれるようになりました。その様々なドライアイの症状10項目のうち5つ当てはまるとドライアイと定義されています。ドライアイの症状とされている10項目は以下の通りです。

□目が疲れる

□目が乾いた感じがする

□ものがかすんで見える

□目に不快感がある

□目が痛い

□目が赤い

□目が重たい感じがする

□涙が出る

□目がかゆい

□光を見るとまぶしい

□目がごろごろする

□めやにがでる

かなり当てはまる方も多いのではないでしょうか?

ドライアイ 目を開けた直後 ドライアイ 瞬き我慢した後

この写真は、涙を検査用の色素で染めて涙の状態を調べた結果です。緑色に見えるところが涙がある部分で、青いところが涙が蒸発して乾いてしまっているところです。左の写真は目を開けた直後、まだ目の表面(角膜)が均一な涙で覆われた状態です。右の写真はしばらく目を開けた状態です。ところどころ涙が蒸発して青い部分が目立っています。健康な人であれば10秒ほど瞬きを我慢しても目の表面は涙で覆われているのですが、ドライアイの人は2〜3秒ですぐに目の表面が乾燥してしまいます。普段モノを見ようと集中すると(例えば、読書に夢中になったり、パソコンや携帯の画面を見続けたり、テレビに夢中になったり、などなど)無意識に瞬きの回数は減ってしまいます。この時に目が乾いてしまい、この状態が慢性的に続くとドライアイの症状が強くなります。

ドライアイの治療は点眼薬が基本となりますが、涙の量が不足するタイプのドライアイの方には涙点(涙の出口)に栓をする涙点プラグという方法を行うこともあります。ただし、ドライアイは目の使い方や環境によってもかなりされます。コンタクトレンズの使用時間を短くしたり、エアコンの使用で部屋が乾燥している場合は湿度管理に気を配るなどの対策も必要になります。